なんだか、ここ2日連続でカメラネタが続きますが、
こんな記事が出ていました。
一眼レフ市場のニコンVS. キヤノン――なぜキヤノンは“圧勝”できなかったのか?
アサヒカメラの読者が選んだベストカメラ2009という特集を元にしているようです。
これ、元ネタ読んでいて、知っているので、ここに書いてあるとおりを額面どおりとると馬鹿を見るのですが、
ネタとしては気になるタイトルでした。
先に、裏を 明かしておきますが、
この集計に関して、投票者の平均年齢は62歳
これ以前に同じ投票をしていて、2004年の時点でフィルムはほぼ同じ顔ぶれと順位で、デジタル系EOSは60Dのみ、あの酷評されているニコンのD100が入ってる(この頃のミドルクラスデジタル系EOSは10D出たとこなのでたいしたことは無いけど世の評価ではD100程の酷評も受けていないはずですが・・・)
ここにハッセルやライカが割って入ってる状態で、
今回のノミネートされたデジタルは、
ニコンがD700,D300,D3,D90・キャノンが5D(mk2含む)と50D ・ソニーがアルファ900だけ。
言っておきますが、ベスト20で、ダブりがあるから21機種、つまり1/3しかないのですよ(笑)
いかに平均年齢を差し置いても今風の結果ではないかがはっきりしますし。
昔からこの雑誌はニコン派の強烈に強い傾向が有ったのも知ってますが(苦笑)
キヤノンのフィルムだとF1ってある、New含むのかどうか分からないけど、元祖だったらねぇ(笑)
ここに、一眼レフ市場云々を持ち込んで話ができるはずも無く、売り上げ台数の話もなし、
はっきり言って、母集団を恣意的に選んで嫌いなメーカーをこき下ろすためのネタだと読んでも深読みしすぎじゃない位ではないかと感じざるを得ません。
だって、これ以前の投票で一度でもキャノンが上位に顔を出しているのであればこの記事に書いてある理論も通じるのだと思いますが(笑)
ちなみに、投票者の1/3以上がデジタルでの撮影無しとくるのだから、デジタル系一眼の話の母集団としては確実にNGでしょう(苦笑)
さて、話をニコンとキヤノンの使用比率の内容に戻すと、
確かにフィルム時代からスポーツや飛行機のような動体が被写体の場合、フォーカスが圧倒的に優れていたEOS1N以降が抜群の優位性を持っていたのはたしかです。
しかしこの頃のプロが使用していた比率は、以前のFDフォーマット時代と比べて抜群に多くなったような感じではありませんでした。
ただ、ここで見落とされているのが、デジタルとしての場合、初期のモデルでは圧倒的に画像が違いすぎたという決定的な1点だけは記事に書いていない点ですね。
記事にも書かれているように、少し前まではプロユースのデジタルはキヤノンと相場が決まっていたといえるほど大差が付いていたのは事実です、
逆に言うとこの頃の他のメーカーのデジタル一眼は仕事では使えなかったということだったんです。
これはこれで事実なのですが、ここにも落とし穴があって、職業で使うカメラを一般の人が購入して使えるかというとかなり疑問です。
本体70万もするカメラおいそれと持ち出してガンガン使える人は極一部と見てよいのではにでしょうか。
D3Xに至ってはほぼ100万円ですからね。
これを使いこなすには、これまた1万円程度の安いズームは使えないわけで。。。(笑)
そこがターゲットになってない集計にこの(絵1枚幾らで生計を立てている)プロ集団での使用率をそのまま当てはめるにはかなり無理がありますよね。
事実、ずっとニコンを使っているけど、仕事はキヤノンっていうプロは幾らでもいるわけで、
それ以上に今多いのは、仕事用デジタルはキヤノン、趣味のフィルムは中版以上って使い分けをしているプロが多いです。
デジタルでの性能に関しては、自前素子との記述がありましたが、実際には、
キヤノンはフィルム時代EOSに移行するとき、以前のフォーマットを完全に捨て去り、一からの設計を行っています、
それ故、他社に比べると圧倒的に大きなイメージサークルを得ることが出来ています。
ニコンの場合は、イメージサークルのサイズが理論上限界に近いため、フルサイズの周囲においてはレンジを通った光がかなり角度的に斜めに入る格好になります。
撮像素子はフィルムと違って斜めの光は受けにくい構造になっているため、画像劣化が起きます、
ニコンはそれをソフト的に対処している機能はありますが、本当に得た光と、処理した光の違いって有るので。。。
キヤノンが早い時期にフルサイズを比較的リーズナブルな価格で出せたというのは、その辺りの設計に余裕が有ったからだと感じています。
しかし、ここの記事にある内容で読むと、D700と5D(旧モデル)を対比させていますが、3年後に出てきてほぼ同価格なのにそこまで画質的な進化を遂げていないモデルが引き合いに出されるのもどうかと。。。
どうせなら5D Mk2との比較をするのが順当ではないのかと感じますが、そうなったらまた差が有りすぎる比較になりますが。
それ以上に、順位だけで話をしているので、対抗がEOS1vなんですよね。
これ、現行モデルとは言っていますが、これ現行だって知ってる人どれだけいるんでしょうね?
この辺考えると、フラッグシップ機が出ていない(D3と900は出てるけど価格帯が安い)のはうがった見方をするとこの年齢層になってもこれらは買えなかったってことなのだよ読み取ることもできます。
フラッグシップで言うと、2年以上前に出た1Ds Mk3に対抗しているモデルと言うと、D3Xになるのでこの辺のバランスを知っているかどうか怪しく、本当にキヤノンとニコンの性能に関する評価を出来うる人物が書いているのかと疑問を感じます。
D3Xなんて普通には買える金額ではないからね。
数字には表れない、使い勝手で行くと、ファインダーの写りは、1Dsの方が実際に近いですね。
あの荒い感じのマット感が好きな人には受けがいいですが、暗さがやや気になります。
#とは言ってもスプリット通すわけでもないから、あれはあれでキヤノンの2桁Dよりは余程具合良いのがうらやましくはあります。
絵作りで言うと、これらはさすがにフラグシップの写りで、各メーカーの癖は多少出ていますが、どちらも嫌味の無いいい映りですよね。
色の癖はレンズの癖かもしれませんしね。
本人はカメラオヤジとか自称していますが、非球面レンズって言う部分、「非球面レンズ(平面ではなく曲面からできているレンズ)」などと書いている時点でNGですね。
こういう人は数字(経営上およびデータ上の)しか見れていない人ではないかと感じます(トップにはそう言う人は多いが)。
kissとD2桁系の対比では、CCDを使用していたニコンに対しCMOSを使用していたキヤノンの画質の差は大きなアドバンテージがあったのは確実な話です。
ただ、見た目にチープさが有ったのは間違いないのですが、上がってきた絵で言うと、確実にキヤノンの方が1枚上ですし、操作に関する使いにくさ(このクラスのモデルでは使いやすさとは言いにくいですね)はどっちも大差無いと感じました。
ニコンだと、D60以降(つまり昨年)キヤノンだとkiss x(一昨年)以降でカメラとして使える操作系を持ちえたと感じるので、ニコンの方が早かったとは感じません。
この2年で矢継ぎ早にモデルを更新したのはニコンの方が早かったし、超低価格なところに落としていったのもニコンですが、これを持ってラインアップの幅と呼ぶには余りにも貧相ではないかと。
相対するモデルがkiss xに対してD40は余りにも格下となりますし、x2に対してD60が対抗出来るかとなると、正直無理が有りすぎですよね。
確かに私もこの最近、キヤノンの物作りの方向にはかなり苦々しく感じてはいますが、絵を作る道具としてコストパフォーマンスを見ると確実にキヤノンになります。
で、例のアサヒカメラの結果を順番に見ていくと、、、
現行機種に限られていないので、あまりにもフィルムそれも古いカメラが多いんですよね。
逆を返すと、現行でもない古いカメラにこだわり続けて、デジタルに移行できない(PCを使うことができない)老人を基準にした順位付けを持って、今のデジタル一眼を語る、出もとの詳細な情報を伏せるという、現在のマスゴミの常套手段を使って語っている典型的なコラムですね。(笑)
ある意味アサヒカメラの宣伝だったのかもしれませんが、
これをキャパや月カメの記事でやってたらもっと違う内容になってたのかもしれませんね。
私は、高校の頃までは本当に欲しかったのは報道でバリバリ使われてるニコンだったのですが、
高くて手が出なかったのでいつの間にかキャノンを使っていたんです。
デジタルに移行するときもフォーマットは既に無きFDだったので、
マウントのしがらみはまったく無かったから、どのメーカーでも良かったのですが、
実際にいろいろ触ってみた結果がキヤノンで落ち着いただけなんですよね。
実際に触った回数では、ニコンもキヤノンも同程度触ってみたのではありますが、
同価格ではニコンの性能はキヤノンの1モデル前と言った印象はぬぐえませんでした。
まぁ、最初はここまでこき下ろすつもりも無かったのですが、元ネタ知っていて、内容をよく読むと逆に悪意があって書いてるんじゃないかとも取れちゃいますからね。
もっと今のキヤノンの販売戦略のまずさや商品構成と技術の展開幅の狭さを突いてくれてるのかと思ったら、なんとも中途半端な記事だったのに腹が立ったので。
しかし、ほんと、キヤノンには中級機のフォーカスだけは何とかしてほしいです。
1Dクラスまでとは言わないので、せめてD300レベルまでは行ってほしいです。
あ、ここまで書いて気づいたけど、
この筆者は、キヤノンが戦略ミスをしたおかげで、ニコンはようやくキヤノンに並ぶことができたぞ、うれしいなって言いたかったんだ!(笑)
カメラネタにはすぐ食いついてしまう。ネタ元が年寄り読者の多いアサヒカメラだからなのでこれが高校生カメラマンご用達のCAPAとかだったらきっと違った結果でしょうね。富士ぶさ祭りで通常では考えられないほど多様なカメラマン(もちろんアマチュアホビー)を見てきましたが基本的に鉄!な人はキャノンが古くから鉄雑誌に中高生をターゲットに中級機の広告を載せてきたため圧倒的にキャノンが多いのですが、傾向として中高生EOS KISS デジタル系、社会人はEOS2桁D系(30D,40D、ただ50Dは少ない)。ご年配の方は圧倒的にニコンD700でした。話を伺うと半数位がフィルムからの乗り換えで半分くらいは初めての一眼。あとフィルム使用者ではニコンF3+モードラ、ペンタ67も結構いましたね。EOS5D系は連写速度が遅いためかあまり見ませんでした。昔と違って1D以外のフラッグシップ機もあまり見ることはなかったです。やっぱりハイアマチュアでもその価格と市場的な寿命の短さから手に負えなくなってきたのでしょうか。(まあレンズは中高生を除く大半の人が200mmの大口径ズームでしたが。
続き。
ニコンの二桁機は比率は少ないものの何故かD40が一番多く見ました。しかもVRの70-200f2.8とか付いてる。D70,80は売れてないのか?何れにしてもニコンのD40とD700のある意味2極化は顕著でした。何故だろう。
まあニコン対キャノンといった話題は結果的に感情的になったり荒れたりすることが多いのであまりまじめに読むのもどうかと。
ただ「中古で古いレンズを見つけてきたんだ、どんな映りするんだろう」と言いながら最新のカメラに付けて試し撮りするニコンユーザーをみて少しうらやましかったのは事実ですが。
そうなんですよね、有る意味、
ニコンは小賀坂と同じで信者が多いメーカーの一つですね。
私はニコン、嫌いじゃないけど、昨年までのデジタルでは買うだけの動機が見いだせなくてキヤノンに行っちゃいましたが、回りにニコンユーザーが多いから借りれる資産を考慮すると、写りが良かったら確実にニコンに行ってました。
ニコンの2桁機は本当に少ないと思います。
有る程度カメラやってる人は買わないようで、全く見ませんよ、
うちの回りでデジタル持ってるのは、全て3桁機です。。。
ニコン2桁機は実際に触ると判るのですが、カメラ触ってた人が使うには余りにも使って惨めと感じる操作性と性能なので避けられてると感じます。
ただ3桁機を実際に使ってみるとD200がまたメニュー深すぎてデフォルトではメッチャ使いにくい。
ファンクション割り当ては出来るんですけど、そんなの他人が触っても絶対に使えない。
その点EOSはフィルム時代からそんなに変更点が無いので取っつきやすいですよね。(デジタルになって増えた項目は別で)
ただ、D40はレンズセットで4万円切りなので割り切って買うには良い物件かも知れませんね。
こっちも続きで、
確かに、
航空機見に行くといろいろ見かけますが、
フラッグシップだと1D(フラッグシップはDsかもですけど、)だけは結構見かけますよね。
性能からするとD3をもっと見ても良いような気がするんですが、飛行機の現場では正直まだ見たことが無いんですよね。
さすがに連写力無いDsなんで見たこと無いですが(爆)あの価格のボディ埃っぽい屋外へ持ち出すの、幾ら防塵性優れているからって言っても私なら出来ないです(爆)
意外と飛行機撮ってて見かけるのがペンK20Dなんですよね(笑)
で、若い子はやっぱ200mmズーム(笑)
1.5倍の画角と手ぶれ補正入ってるから、使いやすいんでしょうね。
戦闘機だと400mmで少し短い程度で結構使いやすい画角なんですが、民間機では300mmがちょうどになるので、この辺が多いんでしょうね。
戦闘機やってるのは、結構き○がいが多くて、600mmなんて平気で持ってるからねぇ。
鳥撮りと同じ位金掛かってるオヤジは、確実に1D持ってますね、サブに40Dってパターンで(笑)
[CAMERA]ニコンがキヤノンに圧勝したことになってますが…
アニメツーリズムのレポートを詳しく報道してくれたITmediaですが、今回のカメラ関係の記事は微妙。 ある雑誌の調査によると、歴代カメラの中で読者が選ぶベストカメラはニコンが上位を