スキーウエアを洗濯してみよう。

さて、2シーズンもするとスキーウエアも汚れ、撥水効果も無くなってきますよね。
で、通常はクリーニング屋に出すのですが、店が悪いのか、今まで汚れがきれい落ちていないのと、撥水効果は元の状態から遙か及ばず、下手すると初日にずぶ濡れなんて言うこともあったので、自分で洗濯できないか調べてみました。


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で、探した結果が、これ、イギリスNIKWAX製の
LOFT TECH WASHとTX.DIRECT WASH IN
パタゴニアやノースフェースの推奨品と言うことで、試してみました。
TECH WASH、これは洗剤です。
この洗剤、通常の洗剤のようなきつい界面活性剤を使わず、石鹸系の素材で構成されているみたいですね。
通常の洗剤では、生地の繊維の中に界面活性剤や、蛍光材が残ってしまい、これらが撥水に対して悪影響を与えるみたいで、これらの残留物が無いのがこの洗剤の売りみたいです。

TX.DIRECT WASH INは撥水材となります。
中身は水溶性シリコンと見てほぼ間違いなさそう。
この臭いかいだことはあるし、色も真っ白の牛乳状態。
コレが繊維の中まで入って乾いたら水を弾くと思われます。
表面に膜を作るような仕掛けではないので、透湿性を殺さずに撥水・防水機能がよみがえるんですね。
ちなみに、防水スプレーは生地自体の透湿性が悪くなったり、防水スプレーの効果が減った場合生地本来の撥水性が落ちたりするようですね。
全てが悪いわけでは無さそうですが、今まで効果が持続した物は無かったです。
ちなみに、このTX.DIRECT WASH INは何もかにも撥水状態になるので、裏地等インナーに吸湿素材を使ったような物には使用するとインナーの吸湿効果が無くなるので使わないようにと有りました。

容量は300ccの物と、1Lの物が有るようで、ネット通販で価格的に倍も変わらなかったため、1Lの物を購入してみました。

使い方
まず、TECH WASHで洗濯します。
リフトの搬器から滴下した油汚れ部分やパンツのふくらはぎ後部分のリフト座面に当たって汚れている部分にこの洗剤を付け置きして、
かなぴは横着なので、洗濯ネットに入れて洗濯機のソフトコースでやってみました。
この時に、ファスナーやベルクロは全て閉じておくこと。
後から気づきましたが、裏向きにして洗えば生地への攻撃性が減っていたんですね。
で、量はとりあえず200ccを入れて、水量は最小の36Lでソフトコースで洗濯機にお任せでやってみました。
普通の洗剤と同じで泡は立っています。
ここで、問題発生、、、
ウエアが空気を抱き込んでいて全く沈まない。水も弾いてる?(爆)
と言うことで、一旦止めて、手でウエアとパンツの中の空気を押し出してから再度スタート、一応沈んでまわってくれてます(笑)
すすぎ後脱水まで終わったら、次は撥水材の出番。

洗い終わった状態の濡れたままのウエアにTX.DIRECT WASH INを使いますが、これも200cc入れてソフト洗い後脱水。
説明には洗濯機での作業を推奨しています。

その後、陰干し。
以上で完了

効果は?
結構良い感じです。
既に、この状態で10日近く滑ってますが、前は肩の部分や太ももの部分が水を弾かずに濡れていましたが、今は水玉が転がっています。充分満足できる効果です。

ちなみに、このウエアの表示にはドライのみになっていました(苦笑)
さらにフェニックスの説明にも洗濯機での洗濯は脱水時危険なため絶対におやめ下さいと書いてある(爆)
スキーウエアを洗うのは自己責任でお願いします。
出来れば、予備のウエアがある状態で作業した方が良いでしょうね。
最悪買い換えの事態もあり得るからね。


追記
西日本(全国?)で雨が降った2006/1/14の翌日、1/15におじろに行ってきました。
雪は水を含んでびたびた状態で、ここでリフト運行開始から1時まできっちり滑ったんですが、裾の部分はしっかり濡れちゃいました。。。。
朝は搬器が水で濡れていましたが、ここに座る分には濡れなかったんですが。
効果は10日か、それとも水浸し状態のコースで水分の多い雪をまともに当て続ける状態が過酷すぎるのか???


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